今日の見方
今日は、寄り付きでいったん売られた後にどこで下げ止まるかを見ます。日経平均の前日終値66,422.60円に対し、大阪夜間の日経225先物は65,430円です。まず65,000円近辺を割り込まず、65,500円台を回復できるかが短期の温度計になります。
材料は悪いものばかりではありません。ディスコは高い利益率を保ち、KOAは通期業績と配当を引き上げました。ただ、Brent原油100ドル台、ドル円163円台、米10年債4.69%台が並ぶと、高PER株、空運、食品、小売、化学の一部にはコストと金利の警戒が残ります。
資金の逃げ場としては、INPEXなどの資源、金利上昇を受けやすい銀行、為替感応度の高い輸出株が見られやすい一方、半導体は個別決算の中身で選別されそうです。指数が下げても、売られる理由が「業績」なのか「地合い」なのかは分けて見たい朝です。
注目ニュース
1. 大阪夜間先物は65,430円、米株安を織り込む朝
2026年7月23日の日経平均は66,422.60円、TOPIXは4,053.88で引けました。大阪夜間の日経225先物は65,430円まで下げており、前日の現物上昇をそのまま引き継ぐ形ではありません。
投資家が見る点: 最初の焦点は65,000円台前半で売りが止まるかです。前日上昇分の利益確定で済むのか、米ハイテク安をきっかけに値がさ半導体まで売りが広がるのかを見ます。
2. NASDAQは2.15%安、SOXは小幅安でも心理は重い
米国市場ではNASDAQが2.15%安、S&P500が1.21%安でした。SOX指数は0.54%安にとどまりましたが、Teslaの急落などで大型グロース株への警戒が強まりました。
投資家が見る点: 半導体は一律に悪いというより、期待値の高い銘柄ほど寄り後の値持ちが問われます。アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコが下げた後に買い直されるかを確認します。
3. Brent原油100ドル台、資源高とコスト高が同時に走る
Brent原油は2026年7月24日朝の確認値で100ドル台に乗っています。ドル円は163円台、米10年債利回りは4.69%台で、原油高・円安・金利高が同時に意識される環境です。
投資家が見る点: INPEX、石油元売り、総合商社、銀行には支えになりやすい一方、空運、電力、食品、小売にはコスト上昇が重くなります。JALなど燃料費感応度の高い銘柄は、原油の100ドル定着が嫌気されやすい局面です。
4. ディスコは1Q営業利益42.2%増、ただし反応は地合い次第
ディスコ(6146)の2027年3月期第1四半期は、売上高1,143.08億円、営業利益490.33億円、親会社株主に帰属する四半期純利益342.21億円でした。第2四半期累計計画では営業利益1,049億円を見込んでいます。
投資家が見る点: 決算そのものは強い内容です。ただ、AI・HBM関連として期待値も高く、米ハイテク安の朝は「好決算でもどこまで買えるか」が試されます。営業利益率の高さを評価する買いが、寄り後も続くかが焦点です。
5. KOAは通期上方修正と増配、個別材料の強さを確認
KOA(6999)の2027年3月期第1四半期は、売上高208.80億円、営業利益8.51億円でした。通期予想は売上高873億円、営業利益53.60億円へ引き上げられ、年間配当予想も63円に修正されています。
投資家が見る点: AI関連、産業機器、自動車向けの需要回復がどこまで評価されるかを見ます。指数が弱い日に個別の上方修正と増配で買いが残れば、電子部品内の選別材料になります。
6. 今日の決算は信越化学と中外製薬が中心
日本取引所グループの決算発表予定では、2026年7月24日に信越化学工業(4063)、中外製薬(4519)、キヤノンMJ(8060)、ジャフコG(8595)などが予定されています。
投資家が見る点: 信越化学は半導体シリコン、塩ビ、為替、原燃料コストの見方が焦点です。中外製薬は高PERディフェンシブとして、米ハイテク安の日に資金の受け皿になるかも見られます。
7. 株主優待はK&O、日本農薬、大黒屋などが新設
2026年7月23日の株主優待ニュースでは、K&Oエナジーグループ(1663)、日本農薬(4997)、大黒屋ホールディングス(6993)が新設を発表しました。ウェザーニューズ(4825)は対象株数の引き下げを発表しています。
投資家が見る点: 優待新設は個人投資家の需給を支えやすい一方、制度開始時期、保有期間、必要株数で反応は分かれます。利回りだけでなく、業績と配当の持続性も併せて確認したい材料です。
8. IPOは7月29日の2社上場へ、赤字グロースの値付けが焦点
2026年7月29日は、アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)とビーエイブル(604A)の上場が予定されています。直近ではティアフォー(593A)が公開価格を下回る初値となり、IPO資金は選別色を強めています。
投資家が見る点: 成長テーマがあっても、吸収金額、赤字幅、公開価格の妥当性が厳しく見られています。上場前後のIPOは、テーマ性より需給と初値形成の軽さを確認する局面です。
9. 中東・海上輸送リスクで「原油が主役」の相場に
原油が100ドル台に乗る背景には、中東情勢や海上輸送リスクへの警戒があります。日本株では、半導体決算が良くても、原油・金利・為替の3点セットが指数の上値を抑える可能性があります。
投資家が見る点: 原油高を資源株の材料として見るだけでなく、企業の利益率を削るコストとして見る必要があります。今日は「半導体で押し目買い」より、「原油高で売られる業種」を絞る動きが目立つかもしれません。
確認しておきたい日程
| 日付 | 予定 |
|---|---|
| 2026年7月24日 | 信越化学工業、中外製薬、キヤノンMJ、ジャフコGなどが決算発表予定 |
| 2026年7月29日 | アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)、ビーエイブル(604A)が上場予定 |
| 2026年7月31日 | キオクシアHDが2027年3月期第1四半期決算を発表予定 |
| 2026年8月7日 | イオン個人向け社債の条件決定予定 |
関連ページ
- 日本株・IPO朝刊:7/23 注目9件|半導体の選別買いと原油94ドル
- ディスコ(6146)2027年3月期第1四半期決算
- KOA(6999)2027年3月期第1四半期決算
- 信越化学工業(4063)銘柄分析
- 中外製薬(4519)銘柄分析
- INPEX(1605)銘柄分析
- 日本航空(9201)銘柄分析
- 2026年7月23日 株主優待ニュース
- K&Oエナジーグループ(1663)の株主優待新設
- 日本農薬(4997)の株主優待新設
- 大黒屋ホールディングス(6993)の株主優待新設
- ホルムズ海峡封鎖リスクと日本株の週明けシナリオ
- 2026年IPO一覧
出典
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」(2026年7月23日データ)
- 日本取引所グループ「決算発表予定日」(2026年7月24日開示予定分)
- DISCO「IRカレンダー」(2026年7月23日決算発表)
- KOA「IRニュース」(2027年3月期第1四半期決算補足資料、2026年7月23日掲載)
- ディスコ「2027年3月期 第1四半期決算短信」、2026年7月23日公表
- KOA「2027年3月期 第1四半期決算短信」「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」、2026年7月23日公表
- 大阪取引所・CMEの日経225先物、外国為替、米国株指数、米国債利回り、商品先物の2026年7月24日朝確認値
- K&Oエナジーグループ、日本農薬、大黒屋ホールディングス、ウェザーニューズの株主優待関連開示、2026年7月23日公表