今日の見方
値上がり率ランキングだけを見ると、上がっている銘柄は多く見えます。ただ、中身はかなり防御的です。上位20銘柄のうち13銘柄は、株価指数の下落、金先物の下落、NASDAQ100の下落、または市場変動率の上昇に反応しやすいETF・ETNでした。
これは強い相場のランキングではありません。半導体株が売られ、ヘッジ商品が買われ、個別株では半導体設備投資と距離のあるITサービス、食品株へ資金が逃げた一日です。上昇銘柄を見るほど、むしろ市場の警戒感が濃く出ています。
値上がり率TOP20
2026年7月28日15時23分ごろの東証プライム値上がり率上位です。
| 順位 | 銘柄 | コード | 株価 | 前日比 | 上昇率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベアETN | 2034 | 2,195円 | +217円 | +10.97% |
| 2 | iFreeETF 日経平均ダブルインバース | 1366 | 80円 | +7円 | +9.59% |
| 3 | NF日経平均ダブルインバースETF | 1357 | 3,149円 | +244円 | +8.40% |
| 4 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 1360 | 77.1円 | +5.8円 | +8.13% |
| 5 | SHIFT | 3697 | 953.7円 | +71.5円 | +8.10% |
| 6 | 楽天ETF・日経ダブルインバース | 1459 | 126円 | +9円 | +7.69% |
| 7 | iFreeETF TOPIXダブルインバース | 1368 | 166円 | +9円 | +5.73% |
| 8 | さくらインターネット | 3778 | 3,065円 | +165円 | +5.69% |
| 9 | NEXT NOTES 金先物ベアETN | 2037 | 1,375円 | +72円 | +5.53% |
| 10 | TOPIXベア2倍上場投信 | 1356 | 113.1円 | +5.6円 | +5.21% |
| 11 | iFreeETF NASDAQ100ダブルインバース | 2870 | 8,621円 | +423円 | +5.16% |
| 12 | JPX日経400ベア2倍上場投信 | 1469 | 197.6円 | +9.1円 | +4.83% |
| 13 | VIX先物関連ETF | 318A | 463.2円 | +21.2円 | +4.80% |
| 14 | 富士通 | 6702 | 3,647円 | +165円 | +4.74% |
| 15 | NF日経平均インバースETF | 1571 | 316円 | +14円 | +4.64% |
| 16 | ニチレイ | 2871 | 2,295.5円 | +100円 | +4.55% |
| 17 | 神戸物産 | 3038 | 2,809.5円 | +119.5円 | +4.44% |
| 18 | iFreeETF 日経平均インバース | 1456 | 1,345円 | +56円 | +4.34% |
| 19 | 山崎製パン | 2212 | 3,533円 | +144円 | +4.25% |
| 20 | Sansan | 4443 | 1,978円 | +78円 | +4.11% |
注目ニュース
1. インバース型ETF・ETNが上位を占める
上位20銘柄のうち13銘柄は、指数下落や市場変動率上昇に反応しやすいETF・ETNでした。韓国KOSPIベアETN、日経平均ダブルインバース、TOPIXダブルインバース、VIX先物関連ETFがそろって上昇しました。
投資家が見る点: インバース型の上昇は、市場の強さではなくヘッジ需要の強さです。日次連動型は保有期間が長くなるほど対象指数の期間騰落率とずれやすく、短期商品の性格を忘れないことが大切です。
2. SHIFT、さくら、富士通が逆行高
個別株ではSHIFTが8.10%高、さくらインターネットが5.69%高、富士通が4.74%高となりました。半導体製造設備やメモリー市況の影響を直接受けにくいITサービス株へ資金が移った形です。
投資家が見る点: 半導体からITサービスへの資金移動は、同じAI関連でも見られる指標が違うという話です。SHIFTは案件単価と採用、さくらはGPUクラウドの採算、富士通はDX・官公庁案件と決算前の期待値を確認します。
3. 食品株にもディフェンシブ買い
ニチレイ、神戸物産、山崎製パンもTOP20に入りました。半導体株から資金が流出する局面で、景気や海外半導体市況の影響を相対的に受けにくい内需・食品株が買われました。
投資家が見る点: 食品株の上昇は安心感だけで買うと危うい。原材料、為替、人件費、価格改定の浸透が利益を左右します。防御的に見える銘柄ほど、利益率の維持を確認したいところです。
4. 上昇ランキングはリスク回避を映す
今回の値上がりランキングは、積極的なリスク選好というより、半導体株安に対するヘッジと退避先探しの色が濃い内容でした。下落ランキングでは半導体株と半導体ETFが大きく売られています。
投資家が見る点: 翌日以降に見るのは、インバース商品の出来高が細るか、ITサービス株の逆行高が続くか、食品株が単なる逃避買いで終わらないかです。防御の買いは、相場が落ち着くと回転が速くなることがあります。
確認しておきたい日程
| 日付 | 確認イベント |
|---|---|
| 2026年7月28日 | 東証プライム値上がり率上位にインバース型ETF・ETNが集中 |
| 2026年7月28日 | SHIFT、さくらインターネット、富士通、食品株が逆行高 |
| 2026年7月31日 15:30 | キオクシアHDが2027年3月期第1四半期決算を発表予定 |
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出典
- 市場データは2026年7月28日15時23分ごろの取引所・情報ベンダー表示に基づく
- 韓国取引所「KOSPI Market」
- キオクシアホールディングス「株主・投資家情報」