日銀当座預金増減要因 2026年10月見込み

今日の見方

今回の改善は、銀行券の動きより財政等要因の変化が大きい。前年からの不足縮小5兆1,345億円のうち、財政等要因の改善が4兆9,594億円を占めます。国債等は9兆2,800億円の不足要因ですが、国庫短期証券等の2兆7,700億円、その他の4兆6,200億円が余剰要因となり、財政等要因全体では1兆8,900億円の不足見込みです。

この表は月間の見込みで、実際の日々の資金過不足や金利を示すものではありません。短期市場への波及は、日銀の金融調節と無担保コール翌日物金利が見込みにどう反応するかで変わります。銀行株も短期金利だけでなく預金コストを、保険株は長期金利を、輸出株は為替を合わせて見る必要があります。

注目ニュース

1. 10月は1兆9,400億円の資金不足見込み

日銀の月間見込みでは、銀行券要因が500億円の不足、財政等要因が1兆8,900億円の不足となり、合計の資金過不足は1兆9,400億円の不足となる。前年同月実績の7兆745億円不足と比べ、不足幅は5兆1,345億円縮小する。

投資家が見る点: 前年比の改善幅に加え、月中の速報・確報が見込みからどの程度ずれるか、無担保コール翌日物が日銀の誘導目標付近で推移するかを見る。

2. 国債等が最大の不足要因

財政等要因の内訳は、国債等が9兆2,800億円の不足要因、国庫短期証券等が2兆7,700億円の余剰要因、その他が4兆6,200億円の余剰要因となる。主な不足日は10月1日、2日、7日、主な余剰日は5日、13日、15日、20日、26日とされた。

投資家が見る点: 国債発行・償還のネット額は短期市場の需給に影響するが、国債価格や長期金利の方向は入札需要、日銀買入れ、海外金利にも左右される。

3. 金融政策変更を示す統計ではない

この資料は銀行券や財政資金の動きから日銀当座預金の増減要因を見積もるもので、政策金利の決定資料そのものではありません。日銀は関連統計を毎営業日更新しており、月間見込みと日々の予想・速報・確報との差が順次見えてきます。

株価材料として見る点: 銀行・保険株への波及は、短期金利や国債利回りが実際に動くかが前提となる。月間見込みだけで金融株全体の方向を断定せず、オペ結果と市場金利を合わせて確認する。

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