日本株週刊 10月19日から23日

今週の結論

日経平均は前週末から4.03%下げ、TOPIXも2.46%安でした。日経平均の下落率が大きかったのは、アドバンテストや東京エレクトロンなど指数寄与度の高い銘柄への売りが集中したためです。ただし、下落は半導体にとどまらず、TOPIXも5営業日中4日下げています。

週初の見通しでは半導体株に慎重な姿勢を示していました。実際、米SOXは週間3.21%下落。22日の急落で日経平均は基本シナリオの下限63,500円を割り込みました。方向は想定に近かったものの、下げ幅は想定を超えています。

週間パフォーマンス

週間騰落は10月16日終値から10月23日終値までの比較です。日経平均のポイント差・騰落率は編集部計算です。

指標10月16日終値10月23日終値週間騰落
日経平均65,324.29円62,693.16円-2,631.13円(-4.03%)
TOPIX4,066.003,965.81-100.19(-2.46%)
東証グロース市場250指数779.18754.60-24.58(-3.15%)

日経平均の週内高値は10月21日の65,404.63円、安値は23日の61,462.61円で、値幅は3,942.02円でした。23日は朝方に安値を付けた後、終値まで1,230.55円戻しましたが、前日比では214.68円安。日中の戻りを週足の反転とみなすには、まだ材料が足りません。

相場を動かした主な材料

中国統計と国内輸出は下支えにならず

中国国家統計局が10月19日に公表した7〜9月期GDPは前年同期比4.5%増でした。財務省の9月貿易統計では、輸出額が10兆9,723億円(前年同月比16.7%増)、輸入額が11兆5,088億円(18.9%増)、差引は5,365億円の赤字でした。輸出の伸びは続いたものの、週を通じた株価下落を止めるには至りませんでした。

22日に半導体株へ売りが集中

22日の日経平均は1,713.40円安。米国市場でAI関連株や半導体株が売られた流れを受け、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、イビデンなどが下落しました。日経平均はTOPIX以上に値がさ株の影響を受けやすく、主力株の下げが指数の下落幅を広げました。

SOXは16日の11,137.29から23日の10,779.46へ下げ、週間で3.21%安でした。22日に大きく下落した後も翌日の終値はほぼ横ばいで、半導体株の調整が終わったとは判断しにくい値動きです。

物価上昇率は2%台、決算は銘柄ごとに反応

総務省統計局が10月23日に公表した9月の全国CPIは、総合指数と生鮮食品を除く総合指数がともに前年同月比2.1%上昇、生鮮食品・エネルギーを除く総合指数は2.4%上昇でした。物価の伸びが続く中、来週の日銀会合では見通しと政策判断が焦点になります。

ディスコの2027年3月期上期は売上高32.1%増、営業利益47.9%増でしたが、発表翌日の株価は下落しました。ファナックは10月23日引け後、通期業績予想の上方修正と1,000万株・500億円を上限とする自己株式取得を公表しました。こちらの株価反応は週明けの取引で確認することになります。

業種・需給の広がり

3指数の週間下落率は日経平均4.03%、グロース市場250指数3.15%、TOPIX2.46%でした。日経平均の下げが最も大きく、値がさ半導体株の寄与が目立つ一方、時価総額加重のTOPIXも下落しています。指数間の差はありますが、全面的な底堅さを示す週ではありません。

ディスコの増益やファナックの上方修正は個別企業の業績材料です。市場全体のリスク回避が強い局面では、好決算だけで株価が上がるとは限らないことも今週確認されました。業績の中身と、発表後の価格・出来高の反応は分けて見る必要があります。

来週への見るべきポイント

来週はFOMCと日銀会合、アドバンテスト決算、TOPIX等の定期入替が重なります。金融政策による金利・為替の変化と、半導体の業績・指数連動売買が市場に及ぼす影響を分けて見る週です。

  1. FOMCの声明・会見と米金利:10月27〜28日の結果を受け、米金利と半導体株がどう反応するか。
  2. アドバンテスト決算とAI向け需要:10月28日の決算で、AI向け需要や利益率、会社計画に関する材料を確認する。
  3. 日銀会合と指数定期入替:10月29〜30日の日銀会合後の円相場・国債利回りと、30日の指数連動売買による需給を整理する。

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出典

本記事は2026年10月24日9時(日本時間)までに確認できた情報を基にした市場振り返りです。特定銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。株式等には価格変動による元本割れのリスクがあります。