2026年10月29日 日本株夕刊|注目5件

① 大引けの市場データ

指標終値前日比日中レンジ
日経平均64,659.47円+705.28円(+1.10%)63,749.20~64,831.29円
TOPIX4,003.28+11.57(+0.29%)3,962.84~4,005.48
東証プライム売買高41億4,801万株——
東証プライム売買代金13兆8,657億円——

プライム市場は値上がり734銘柄、値下がり779銘柄、変わらず38銘柄でした。日経平均は大幅高でも、値下がりが上回り、上昇が市場全体に行き渡ったとは言いにくい引けです。

② 朝刊・昼刊から変わった点

前引けは日経平均64,131.28円(前日比+177.09円)、TOPIX3,979.89(-11.82)でした。昼刊時点ではプライム市場の値下がりが1,024銘柄と優勢でしたが、終値では両指数が前場の水準を上回り、騰落差も縮まりました。

日経平均は後場の12時31分に63,749.20円まで下げ、14時19分には64,831.29円まで戻しました。TOPIXも後場安値3,962.84から4,000台を回復しています。ただ、値上がり銘柄数は値下がりを下回ったままで、前場に見えた指数と個別株の温度差は解消しませんでした。

③ 半導体株が指数を支える一方、買いの広がりは限定

アドバンテストや東京エレクトロンなどが上昇し、日経平均を押し上げました。アドバンテストは前日の通期予想引き上げを受けて買われ、イビデンも15時20分に通期計画を上方修正しました。ただし、プライム市場の騰落は値下がり超過でした。日経平均の上昇をそのまま「全面高」と受け取らず、半導体以外へ買いが広がるかを翌営業日も見たいところです。

④ 29日公表の決算・株主還元

イビデン(4062)は15時20分に2027年3月期上期決算を発表し、売上高2,625.46億円(前年同期比+34.3%)、営業利益601.16億円(+84.6%)を計上しました。通期予想は売上高5,500億円から5,650億円、営業利益1,270億円から1,330億円、親会社株主に帰属する利益840億円から890億円へ引き上げています。会社はAIサーバー・スイッチ向けICパッケージ需要の拡大を説明しています。

トクヤマ(4043)は上期営業利益が前年同期比29.2%減の135.64億円でしたが、セメント関連事業の譲渡益と減損損失を見込み、通期純利益予想を260億円から465億円へ上方修正しました。年間配当予想も120円から140円に増額しています。営業利益予想は340億円で据え置きで、最終利益の増額分には事業譲渡に伴う特別損益が含まれます。

デンソー(6902)の上期は売上収益3兆8,435.50億円(前年同期比+7.0%)、営業利益1,701.47億円(同-19.5%)でした。増収でも営業減益となるなか、同社は取得上限1億株・2,000億円の自己株式取得(期間は2026年10月30日~2027年3月31日)と、自己株式4億株の消却(11月30日予定)を公表しています。還元策と本業の採算は分けて確認します。

⑤ 10月30日の確認事項

日本銀行の金融政策決定会合は29、30日の開催で、決定内容と「経済・物価情勢の展望」は30日に公表予定です。時刻は未定で、植田総裁の記者会見は15時30分に予定されています。予定時刻や公表内容を先回りせず、声明と展望レポートが出た後に金利・為替の反応を確認します。

同日はトグルホールディングス(652A)が東証グロース市場へ上場予定です。公開価格は4,040円で、初値決定前の気配上限は9,300円、下限は3,030円。初値決定までは成行注文が禁止されます。気配値は注文受付の運用基準であり、初値や適正価値を示すものではありません。

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