今日の見方
最初の確認点は、米国株高そのものではなく、日本の半導体株の値持ちです。NVIDIAは27日に227.98ドル、前日比8.72%高で終了し、SOX指数も11,882.17へ2.28%上昇しました。それでも日経225先物は28日6時に66,150円。前日の現物終値との差は18.02円にすぎません。寄り付きで買われても、前日高値66,954.69円へ近づく過程で売りが増えるのかを見ます。
次に相場の広がりです。27日は日経平均が反落した一方、TOPIXは4,117.22と続伸しました。28日に半導体の値がさ株だけが上がるなら、日経平均と市場全体の温度差は残ります。半導体が失速してもTOPIXが崩れないのか、銀行・資源・内需へ資金が回るのか。この二つは分けて読む場面です。
原油と金利は逆風になり得ます。Brentは前日比2.12%高、米10年国債利回りは4.67%まで上昇。原油高は資源株には材料となる一方、空運など燃料負担の大きい業種にはコスト要因です。高PER株はNVIDIAの業績と米金利のどちらに強く反応するかが焦点になります。
注目ニュース
1. 日経平均は高値から失速、先物は現物終値近辺
8月27日の日経平均は66,131.98円で、前日比130.18円、0.20%下落しました。朝方の高値は66,954.69円、安値は65,782.59円。TOPIXは4,117.22で6.20ポイント、0.15%上昇しました。日経225先物9月限は28日6時の夜間取引終値が66,150円でした。
投資家が見る点: 前日は6万7,000円手前で買いが続きませんでした。28日は6万6,000円を保てるかに加え、半導体が高く始まった後も売買を伴って値を維持するか、TOPIXの上昇銘柄に広がりがあるかを確認します。
2. NVIDIAは8.72%高、SOXは2.28%高
8月27日の米国市場では、NVIDIAが227.98ドルで8.72%上昇しました。NASDAQ総合は26,541.35で1.57%高、SOX指数は11,882.17で2.28%高。S&P500は0.72%高、NYダウは0.20%高でした。
投資家が見る点: NVIDIAのFY2027第2四半期売上高962.21億ドルとQ3売上高見通し1,080億ドル±2%が改めて評価されました。ただし、米国株はテクノロジー主導で、指数上昇を全面高と読み替えにくい内容です。日本ではアドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、ディスコ(6146)の反応を一括りにせず、寄り後の売買代金と値持ちを見ます。
3. 米10年債4.67%、原油は3日ぶり反発
米財務省の8月27日値では10年国債利回りが4.67%となり、前日の4.66%から上昇しました。WTI原油10月限は83.53ドルで1.58%高、Brent原油10月限は89.70ドルで2.12%高と、ともに3営業日ぶりに反発。日銀公表のドル円は27日17時に159.35~36円でした。
投資家が見る点: 円安だけなら輸出株の支えですが、160円接近は政策警戒も伴います。原油90ドル、米10年債4.7%の節目を同時に上回るなら、AI需要の好材料があっても高PER株や燃料コスト型の業種には重荷となります。
4. ウォーシュFRB議長は日本時間23時に講演
カンザスシティ連銀は、ジャクソンホール経済シンポジウムを8月27~29日に開催しています。ウォーシュFRB議長の講演は28日10時(米東部時間)、日本時間23時にライブ配信予定。今年のテーマは「金融イノベーション:決済と政策への含意」です。
投資家が見る点: 日本市場の取引時間中に講演内容は出ません。日中の値動きを発言への反応と取り違えず、米金利とドル円がどの水準で週末を迎えるかを大引け前の持ち高調整と分けて見ます。
5. DyDoは利益予想上方修正、TOPPANは株式2分割
DyDo(2590)の2027年1月期中間決算は売上高1,200.57億円、営業利益67.44億円。通期営業利益予想を105億円から123億円へ引き上げました。TOPPANホールディングス(7911)は9月30日を基準日に1株を2株へ分割し、10月1日に効力が発生します。
投資家が見る点: DyDoは営業利益の伸びだけでなく、海外飲料の継続性と営業キャッシュ・フローを見ます。TOPPANの分割は投資単位を下げますが、分割だけで企業価値や持分が増えるわけではありません。前日開示の詳細は各記事へ委ね、寄り付きの価格形成を確認します。
6. インターパーク上場、アイダ決算、為替介入実績の公表
8月28日はインターパーク(615A)がTOKYO PRO MarketとSapporo PRO Frontier Marketへ同時上場する予定です。アイダエンジニアリング(6118)は2027年3月期第1四半期決算を発表予定。財務省は19時に、7月30日~8月26日の外国為替平衡操作額を公表します。
投資家が見る点: インターパークはプロ向け市場への上場で、通常の公募IPOと同じ初値・吸収金額の評価対象ではありません。アイダは受注と採算、為替介入実績は公表対象期間と金額を確認します。どれも発表前に結果を決めつけない項目です。
確認しておきたい日程
| 時刻・日付 | 予定・確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月28日 9:00 | 東京株式市場の寄り付き。半導体株の値持ちとTOPIXの広がり |
| 2026年8月28日 | インターパーク(615A)がプロ向け2市場へ同時上場予定 |
| 2026年8月28日 | アイダエンジニアリング(6118)第1四半期決算発表予定 |
| 2026年8月28日 | オーディオストック(621A)のIPO仮条件決定予定 |
| 2026年8月28日 19:00 | 財務省が外国為替平衡操作の月次実績を公表予定 |
| 2026年8月28日 23:00 | ウォーシュFRB議長がジャクソンホールで講演予定 |
関連ページ
- 日本株夕刊:8/27 注目5件
- NVIDIA(NVDA)2027年度第2四半期決算
- DyDo(2590)2027年1月期第2四半期決算
- TOPPANホールディングス(7911)の株式2分割
- インターパーク(615A)IPOニュース
- オーディオストック(621A)IPOニュース
出典
- JPX「株価指数ヒストリカルグラフ(日経平均)」(2026年8月27日の四本値)
- JPX「株価指数ヒストリカルグラフ(TOPIX)」(2026年8月27日の四本値)
- JPX「先物価格情報(夜間)」(2026年8月28日6時の日経225先物)
- Nasdaq Global Indexes「PHLX Semiconductor」(2026年8月27日終値)
- NVIDIA「NVIDIA Announces Financial Results for Second Quarter Fiscal 2027」(2026年8月26日公表)
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年8月27日値)
- 日本銀行「外国為替市況(日次)」(2026年8月27日17時時点)
- CME Group「WTI Crude Oil Futures」(2026年8月27日清算値)
- ICE「Brent Crude Futures」(2026年8月27日清算値)
- カンザスシティ連銀「Jackson Hole Economic Policy Symposium」(2026年8月27~29日開催)
- ダイドーグループホールディングス「IR資料室」(2026年8月27日決算開示)
- TOPPANホールディングス「IR情報」(2026年8月27日株式分割開示)
- アイダエンジニアリング「IRイベント」(2026年8月28日決算発表予定)
- 財務省「外国為替平衡操作の実施状況」(2026年8月28日19時公表予定)