今日の見方
先物の水準だけなら、先週末の下げをかなり埋めるスタートが意識されます。ただし、CME先物66,450円は現物終値より約2.8%高い水準です。寄り付きで好材料を織り込んだ後も66,000円を維持できるかが、買い戻しの持続性を見る最初の目安になります。
相場の軸は原油と半導体です。原油安が続けば、コスト上昇を警戒されていた内需・運輸株には安心材料です。一方、半導体はSOX指数の大幅安を抱えたままです。指数が上がっても半導体が高寄り後に失速するなら、地合い改善より先物主導の巻き戻しと見るほうが自然です。
注目ニュース
1. CME日経先物は66,450円、現物終値を1,800円超上回る
CME日経225先物・ドル建て9月限は、7月27日午前7時30分前後の遅延値で66,450円。7月24日の日経平均終値64,611.15円との差は1,838.85円です。
投資家が見る点: 66,000円を前場で維持できるかです。66,500円近辺で上値が重くなれば、先物の買い戻しを寄り付きで織り込んだ可能性があります。64,611円を再び割る場合は、先週末からの調整継続を警戒します。
2. 原油は急落、攻撃停止でも正式停戦ではない
7月27日早朝の原油先物はWTIが84.43ドル、Brentが87.00ドル前後。7月24日の清算値であるWTI89.31ドル、Brent96.78ドルから大きく下げました。米国とイランは攻撃を一時停止しましたが、恒久的な停戦合意は確認されていません。
投資家が見る点: 空運、電力、化学、食品にはコスト懸念の後退、石油開発、資源、商社には短期的な逆風です。Brentが90ドルを回復するか、80ドル台を保つかで、週明けの業種間ローテーションが変わります。
3. SOX指数は4.25%安、半導体の底打ちは未確認
7月24日の米国市場は、ダウが0.46%高、S&P500が0.05%高、NASDAQ総合が0.64%安でした。SOX指数は11,818.89、4.25%安となり、米国株全体より半導体の下げが深くなっています。
投資家が見る点: アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコ、キオクシアHDが高寄り後も値を保てるかです。寄り付きだけの反発に終わる場合、半導体から医薬品・運輸・好決算株への選別は続きます。
4. ドル円は163円台、原油安でも輸入コストは残る
ドル円は7月27日午前7時30分時点で163円台後半。原油価格は下がったものの、円相場は約40年ぶりの円安圏にあり、輸入物価への圧力と政府・日銀による円買い介入への警戒が続きます。
投資家が見る点: 自動車・機械には円換算の追い風がある一方、食品、小売、電力では原油安の効果を円安がどこまで相殺するかを見ます。164円接近時は、輸出株の追い風だけでなく介入リスクも同時に意識されます。
5. 信越化学と中外製薬、決算銘柄へ資金が向かうか
信越化学工業(4063)の2027年3月期第1四半期は、売上高6,624.24億円、営業利益1,737.98億円でした。中外製薬(4519)の2026年12月期中間期は、Core売上収益6,633億円、Core営業利益3,291億円で、同利益は前年同期比21.0%増です。
投資家が見る点: 信越化学は電子材料の増益と生活環境基盤材料の減益、中外製薬は海外製商品とロイヤルティ収入の持続性が焦点です。半導体指数が不安定な日に、決算で利益成長を示した大型株が受け皿になるかを確認します。
6. 本日の決算はキヤノン、マクニカHDなど
キヤノン(7751)は7月27日15時30分に2026年12月期第2四半期決算を発表予定です。マクニカHD(3132)、コーエーテクモHD(3635)、シンプレクスHD(4373)、東邦ガス(9533)なども発表が予定されています。
投資家が見る点: キヤノンは円安効果と通期予想、マクニカHDはAI半導体需要が在庫と粗利率の改善につながるかが中心です。決算前に株価が先行して上がる場合は、良い数字でも材料出尽くしになりやすい点を見ます。
7. ブルドックソースとナックが資本政策を発表
ブルドックソース(2804)は自己株式取得枠を最大66万株・12億円へ拡大し、このうち最大38万株・7億円を7月27日のToSTNeT-3で取得する方針です。ナック(9788)は300万株、発行済み株式総数の6.4%に相当する自己株式を7月31日に消却すると発表しました。
投資家が見る点: どちらも1株価値と需給を支える方向の開示です。ただ、ブルドックソースは既存株主の売却意向に対応した取得でもあり、市場買い付けと同じ需給効果を前提にしない見方が必要です。
8. エブリーは公開価格決定日、売出し比率を確認
エブリー(607A)は7月27日に公開価格を決定予定です。仮条件は220~230円、公募110万5,300株に対して売出し481万5,100株、オーバーアロットメントは最大88万8,000株。上場予定日は8月4日です。
投資家が見る点: 仮条件上限で決まるかに加え、売出し中心の需給を見ます。2026年6月期第3四半期累計は黒字化していますが、公開価格、吸収金額、上場時の地合いを切り分けて評価したい案件です。
確認しておきたい日程
| 日付 | 予定 |
|---|---|
| 2026年7月27日 | キヤノンなどが決算発表、エブリーが公開価格決定予定 |
| 2026年7月28~29日 | 米FOMC |
| 2026年7月29日 | アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)、ビーエイブル(604A)が上場予定 |
| 2026年7月30~31日 | 日銀金融政策決定会合 |
| 2026年8月4日 | エブリー(607A)が東証グロースへ上場予定 |
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- 信越化学工業(4063)2027年3月期第1四半期決算
- 中外製薬(4519)2026年12月期第2四半期決算
- エブリー(607A)IPOニュース
- 607A:エブリー銘柄分析
- 2026年IPO一覧
出典
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」(2026年7月24日終値)
- Nasdaq Global Indexes「PHLX Semiconductor」(2026年7月24日終値)
- CME日経225先物、原油先物、為替は2026年7月27日午前7時30分前後の遅延値
- 信越化学工業「IR情報」(2026年7月24日開示)
- 中外製薬「2026年12月期第2四半期連結決算」(2026年7月24日公表)
- 日本取引所グループ「決算発表予定日」
- キヤノン「IRイベント」
- ブルドックソース「株主・投資家のみなさまへ」
- ナック「IRニュース」
- 日本銀行「公表予定」
- Federal Reserve Board「FOMC calendars」