今日の見方
7月2日は、日経平均の下げ幅そのものよりも、技術セクターの寄与度が大きく悪化した点が目立ちました。AI・半導体関連は相場の主役である一方、期待先行で買われてきた銘柄ほど、利益確定売りが出た時の値幅も大きくなります。
一方で、7月はIPO日程が詰まっています。チャットプラス、ティアフォー、アイ・グリッド・ソリューションズ、ビーエイブル、エブリーまで、テーマ性の強い案件が続きます。指数が荒い日は、IPO、株主優待、決算修正のような個別材料の強弱を分けて見たい日です。
注目ニュース
1. 日経平均、7月2日は4日ぶり大幅反落
日経平均株価は2026年7月2日、68,733.15円で取引を終えました。前日比は1,741.81円安、下落率は2.47%です。日経平均プロフィルでは、技術セクターの騰落寄与度が大きくマイナスでした。
投資家が見る点: 高値圏のAI・半導体株は、好材料よりもポジション調整に反応しやすい局面です。今日は指数の戻りだけでなく、内需、配当、優待、好決算銘柄へ資金が逃げるかを見ます。
2. チャットプラス、ブックビルディングは本日7月3日まで
チャットプラス(598A)は2026年7月15日に東証グロースへ上場予定です。仮条件は1,050円から1,080円、ブックビルディング期間は2026年6月29日から7月3日までです。
投資家が見る点: AIチャットボット・SaaSの黒字IPOとして説明しやすい案件です。7月6日の公開価格決定では、上限決定になるか、吸収金額に対して需要がどれだけ強いかを確認します。
3. ティアフォー、7月6日の仮条件決定を確認
ティアフォー(593A)は2026年7月22日に東証グロースへ上場予定です。公募17,449,600株、売出3,968,400株、オーバーアロットメント3,212,700株が予定されています。
投資家が見る点: 自動運転、Autoware、SDVというテーマは強いものの、赤字先行の大型IPOです。7月6日の仮条件では、テーマ人気と公開規模の重さのどちらが強く出るかを見ます。
4. エブリー、8月4日上場予定の大型グロースIPO
エブリー(607A)は2026年8月4日に東証グロースへ上場予定です。公募1,105,300株、売出4,815,100株、オーバーアロットメント888,000株が上限とされています。
投資家が見る点: 知名度の高いメディア企業ですが、売出し比重が大きい案件です。リテールメディア広告の成長性と、上場時の需給負担を分けて見たいIPOです。
5. アイ・グリッド・ソリューションズ、GXテーマで7月29日上場予定
アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)は2026年7月29日に東証グロースへ上場予定です。JPXの新規上場会社情報では、公募2,689,000株、売出8,051,500株、オーバーアロットメント1,611,000株が予定されています。
投資家が見る点: GX、再エネ、分散型エネルギーというテーマ性は分かりやすい一方、売出しの大きさは初値の重さにつながりやすい。仮条件で成長評価と需給のバランスを確認します。
6. ビーエイブル、同じ7月29日にスタンダード上場予定
ビーエイブル(604A)は2026年7月29日に東証スタンダードへ上場予定です。JPXの新規上場会社情報では、公募にあたる自己株式処分2,577,500株、売出700,000株、オーバーアロットメント491,600株が予定されています。
投資家が見る点: 原子力・廃炉関連と再エネO&Mは政策テーマに乗ります。ただ、スタンダード案件のため、初値だけでなく受注継続性と利益率を見たい銘柄です。
7. 7月入り後の株主優待材料を確認
7月1日以降、CRGホールディングス、サイバー・バズ、ナ・デックス、メディア工房などで株主優待関連の開示が出ています。新設、内容決定、発送時期、制度の再案内と、材料の性質はそれぞれ異なります。
投資家が見る点: 優待材料は個人投資家の短期需給を動かしやすい一方、制度変更なのか、単なる再案内なのかで意味が変わります。優待額だけでなく、業績、配当、継続性まで合わせて確認したいところです。
8. 大阪有機化学工業とOSG、業績予想修正を発表
大阪有機化学工業(4187)は2026年7月2日、業績予想および配当予想の修正を公表しました。OSG(6136)も同日、業績予想の修正をIRニュースに掲載しています。
投資家が見る点: 決算シーズン序盤は、上方修正や増配の見え方が短期資金を呼びやすい。半導体材料、工具、為替感応度など、テーマだけでなく修正後の通期達成確度を確認します。
9. クスリのアオキHD、通期決算は売上拡大と利益率を分けて見る
クスリのアオキホールディングス(3549)の2026年5月期通期決算は、売上高5668.65億円、営業利益270.96億円でした。売上は伸びましたが、営業利益率は前期から低下しています。
投資家が見る点: ドラッグストア株では、出店数や食品強化だけでは評価しきれません。フード、生鮮、調剤の伸びが利益率を壊さず続くか、2027年5月期計画の進み方を見ます。
10. 本日7月3日は霞ヶ関キャピタル、マルマエの決算予定を確認
本日7月3日は、霞ヶ関キャピタル(3498)とマルマエ(6264)の決算発表予定が確認点です。霞ヶ関キャピタルは不動産開発・ファンドマネジメント、マルマエは半導体・FPD製造装置向け部品で見られる銘柄です。
投資家が見る点: 霞ヶ関キャピタルは案件型収益の再現性、マルマエは半導体製造装置関連の受注・利益率が焦点です。どちらも期待が先に動きやすく、決算後は会社計画との距離を冷静に見たいところです。
確認しておきたい日程
| 日付 | 確認イベント |
|---|---|
| 2026年7月3日 | チャットプラスのブックビルディング終了予定、霞ヶ関キャピタルとマルマエの決算発表予定 |
| 2026年7月6日 | チャットプラスの公開価格決定予定日、ティアフォーの仮条件決定予定日 |
| 2026年7月15日 | チャットプラスが東証グロースへ上場予定 |
| 2026年7月16日 | エブリーの仮条件決定予定日 |
| 2026年7月22日 | ティアフォーが東証グロースへ上場予定 |
| 2026年7月29日 | アイ・グリッド・ソリューションズ、ビーエイブルが上場予定 |
| 2026年8月4日 | エブリーが東証グロースへ上場予定 |
関連ページ
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- 4187:大阪有機化学工業分析
- 6136:オーエスジー分析
- 3498:霞ヶ関キャピタル分析
- 6264:マルマエ分析
出典
- 日本取引所グループ「新規上場会社情報」
- 日本経済新聞社「日経平均プロフィル ヒストリカルデータ」
- チャットプラス、ティアフォー、エブリー、アイ・グリッド・ソリューションズ、ビーエイブルの上場関連開示
- メディア工房、CRGホールディングス、サイバー・バズ、ナ・デックスの株主優待関連開示
- クスリのアオキホールディングス「2026年5月期 決算短信」、2026年7月2日公表
- ダイセキ「2027年2月期 第1四半期決算短信」、2026年7月2日公表
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- 大阪有機化学工業、オーエスジーの業績予想修正開示、2026年7月2日公表
- 霞ヶ関キャピタル、マルマエのIRスケジュール